発売から1年余りが経過したヒュンダイ アイオニック 5が、航続距離とパワーのアップを含む初のアップデートを実施した。
そう、2つのバッテリーオプションのうち大きい方の容量は72.6から77.4kWhに上昇し、ヒュンダイは航続距離を480kmから507kmに伸ばせると見積もっている。一方、AWDのバリエーションは、パワーが321bhpに上昇し、0-100km/hの数値は1/10秒の短縮となり、5.1秒となる。
地球を揺るがすほどの進歩とは言いがたいが、それでも前進はしている。そして、今回増えた航続距離は、キア EV6、アイオニック 5の姉妹車と一致するようになる。ただしこれが発売されたとしても、一回の充電から同じ480kmの航続距離となる、小さい容量の58kWhのモデルを引き続き選ぶこともできる。
他には?バッテリーヒーターとコンディショニングシステムが標準装備され、ナビに充電ポイントを入力すると、セルが充電に最適な温度になるようになっている。
さらに、ヒュンダイは新しいデジタルミラー技術を大々的に宣伝している。トリムによっては、車の後方を「遮るものなく」視界を確保できるデジタルバックミラー(リアスポイラーにカメラが埋め込まれている)がついており、トップレンジでは、サイドカメラが従来のウイングミラーに置き換わる。
トリムのレンジをざざっと見ていこう。「SE コネクト」はエントリーグレードで、価格は39,400ポンド(635万円)から、後輪駆動のみの設定となっている。フロント&リアLED、19インチ合金、12.3インチタッチスクリーン、ワイヤレス電話充電、アクティブクルーズコントロールが標準装備され、スマート周波数ダンパーがハンドリングと快適性を向上させるとブランドは主張している。
「プレミアム」トリムは41,900ポンド(675万円)から(77.4kWhモデルは45,400ポンドに跳ね上がる)、パートレザーとソフトタッチのインテリア、64色のアンビエント照明、スライド式センターコンソール、新しいリアビューミラーカメラがすべて含まれている。
「アルティメット」トリムでは、20インチアルミ、リアプライバシーガラス、フロントシートヒーター&ベンチレーション、リアシートヒーター、ヘッドアップディスプレイ、BOSEサウンドシステムなどが追加される。「ナムサン エディション」は、サイドミラー、パノラミックガラスルーフ、レザーシート、「リラクゼーション」シートを備えた新しいレンジトップモデルだ。RWDで52,900ポンド(850万円)、AWDで56,400ポンド(905万円)という価格からすると、よほど快適なシートでないと座れないだろう。
そして、スタイリングは?それは変わらない。だって、名作に手を加える必要はないでしょ?
=海外の反応=
「リラックスシートはとても快適だ。先日、仕事中にポッドキャストの最後の数分間を聴こうと思い、シートをリクライニングして座ってみた。座ってスミス&スニフを楽しんでいたら、気がついたら90分経ってたよ」
「良さげだね。でも、姉妹車には585馬力のヴァリアントがあるし、車の横に大きな「Z」をつけるのは、これが発売されたときほど素晴らしいアイデアじゃなくなってる」
↑「アイオニック 5Nも登場する」
「イギリスでの納期はどうなっているのだろうか?ここスウェーデンでは、ヒュンダイは2023年の第2四半期に配達されると見積もっている。おそらく、何らかの理由でAWDモデルについては多少早くなるだろう」
↑「Autotrader UKでは旧型が675万円から840万円で揃ってる。ってか、このまま売り切れるまでは、しばらく時間がかかりそう」
「ヒュンダイがTGにこの広告の費用を払ったんじゃないか」
「同じ金額なら、テスラよりこっちの方がいいなぁ…」
「これがグローバリズムのやり方だ。選択肢を二元化し、どちらも醜いものにするんだ」