「勝利、トロフィー、伝説の車とドライバー」:これらは、あなたがマセラティを思い浮かべるときに、マセラティが考えているワードだ。とにかく、最新のプレスリリースによれば、であるけれど。
皮肉なことに、この10年ほどの間に、ブランドのアイデンティティはそれほど明確ではなくなってしまったと言えるかもしれない。そんな折、マセラティの「妥協のないパフォーマンスとレーシングスピリット」を讃えるMCエディションが登場した。
というわけで、その内容を紹介しよう。MCエディションは、欧州、米国、中国において、SUVのレヴァンテ、サルーンのギブリ、リムジンのクアトロポルテのV8仕様に設定された。ただし、中国市場向けには350HP V6エンジンが装備。なお、日本導入モデルは未定だが、時期は年内が予定されている。
前者は22インチ、後者は21インチのホイールを装着し、ピアノブラックのエクステリアにマッチしたグロスブラックで仕上げられている。ブルーのブレーキキャリパー、リアフェンダーとBピラーにはバッジが装着された。
カラーは、モデナを象徴するCiallo Corse(ジャッロ コルセ)とBlu Vittoria(ブルー・ヴィットーリア)の2色から選ぶことができる。マセラティは、この3層仕上げが「際立って目に見える効果」をもたらすと考えている。
インテリアは、ブルーのカーボンファイバー、ネロ・ピエノフィオーレのブラックレザーにイエローとブルーのステッチを施し、ヘッドレストとセンターコンソールにはMCエディションのロゴが配されている。
さらに、電動サンルーフ、Bowers & Wilkinsのサラウンドサウンドシステム、ドライバーアシスタンスパックも装備。これだけで、もう十分でしょ?
MCはもちろんマセラティ コルセの略で、新型(そして最も優れた)スーパーカー、MC20の名前にも使われている。
=海外の反応=
「これがどんな歴史のブランドで、どんなクルマを作ってきたかを考えると、泣きたくなるような話だ」
「こういうクルマがあることを、ちょっと忘れてしまいがち。ステランティスのもとで、マセラティらしいものを作ってほしい」
「もし街で見かけたら、第一印象は間違いなく「ラッピングされている」だろうね。外から見ると、ギブリは素敵なメタリック塗装とシルバーのアクセント/ホイールで、高級車のように見えることもあるのに、残念だ」
「マセラティが考えるようなことじゃないから、これを嫌いになりたいんだが、率直に言って、かなりいい感じだと思う」