アウディ Q5 スポーツバックはマトリクスOLEDリヤライトで安全性を高める

アウディのプレミアムミッドサイズSUV、Q5 スポーツバックが発売された。Q5は2.0リッター直4ターボディーゼル+7速Sトロニックで3モデル(729/787/837万円)、SQ5は3.0リッターV6ターボ+8速ティプトロニック(967万円)がラインナップされている。

アウディジャパンは2021年の1-6月で12,854台を販売し、前年同期比で+38%。輸入車が平均で+19%の中にあって、プレミアム輸入車トップの伸長率だという。グローバルは2021年1-5月で805,390台で、前年同期比はなんと+45%。中国、欧州、米国の好調ぶりが好成績となっている。

ボディサイズはQ5と比べて、全長+15mm、全高−5mm、全幅は同寸で、クーペスタイリングにも拘わらず、リヤ席の居住空間の減少はほとんどない。またラゲッジスペースの容量もQ5の520ℓ/1520ℓ(リヤシートを畳んだ場合)に対して 510ℓ/1480ℓとほとんど遜色ない。

エクステリアは新型Q5と同様に、グレード構成はadvanced / S lineの2種類。advancedはAudi Q8が採用しているグリッド形状のグリルにマットアルミルックの力強い垂直ラインを採用。さらに魅力を高めるオプションとして、マトリクスLEDヘッドライトや19インチアルミホイールなどを含むplusパッケージを用意。S lineではSportback専用のアルミニウムルックインサート付ハニカムメッシュグリルとなり、マトリクスLEDヘッドライトを標準装備。前後のLEDライトにはダイナミックインディケーターを内蔵している。また両グレード共にQ5に備わるルーフレールが省かれた。

後続車へのアラート機能をもつマトリクスOLEDリヤライトをQ5 Sportback 40 TDI 1st editionとSQ 5 Sportbackに標準装備した。これは、停車中に後続車が2メートル以内に近づくと超音波センサーが探知し、リヤOLEDライトがすべてのセグメントを点灯させて、後続車のドライバーに注意を促すものだ。

インテリアでは今春モデルチェンジしたQ5と同様に最新のインフォテインメントシステムMIB3を採用。10.1インチにサイズアップしたセンタースクリーンはタッチパネル式となり操作性の向上を図るとともに、よりシンプルでクリーンなコックピットデザインを実現している。ネットワーク接続は、物理的なSIMカードではなく、eSIMを用いて行われる。また、シート素材はadvancedはスタンダード仕様、S lineはマイクロファイバースエードのダイナミカ(Dinamica)とレザーのコンビネーションとなる。さらにadvancedには、ドアアームレストやセンターコンソールにアーティフィシャルレザーを用い、リヤシートヒーターなどを採用したラグジュアリーパッケージを設定している。

パワートレインは、2ℓ直列4気筒直噴ターボディーゼルエンジン(TDI)にベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を採用し、効率を高めたAWDクラッチ付quattro四輪駆動システムと、7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせている。システムが4WD走行を不要と判断したときには、AWDクラッチによりプロペラシャフトと、リヤデファレンシャル内のデカップリングクラッチによりリヤドライブシャフトをそれぞれ切り離すことで、前輪のみを駆動。またBASにより、コースティング(惰力走行)時にはエンジンを完全停止するなど、燃料消費量を抑制しながら快適なドライビングを実現する。

Audi Q5 Sportbackシリーズの高性能バージョンであるSQ5 Sportbackは、アルミニウムルックインサートを施したSモデル専用のハニカムメッシュシングルフレームグリルを採用。シート素材はダイナミカ/レザーのコンビネーションを標準装備とし、オプションのレザーパッケージを選択すると、ダイヤモンドステッチ付きのレザーとなります。また左ハンドル仕様も選択が可能となった。

SQ5 Sportbackのパワートレインは、最高出力354ps、最大トルク500Nmを発揮する3ℓV6ターボエンジン(TFSI)に8速ティプトロニックを組み合わせている。機械式センターディファレンシャルを搭載するquattro四輪駆動システムと、ダンピングコントロール機能付き Sスポーツサスペンションにより、ダイナミックなハンドリング性能と上質な乗り心地の両立を実現。足元には5ツインスポークデザインの20インチアルミホイールを標準装着。オプションで21インチホイールも選択可能だ。

エクステリアカラーはSQ5およびS line専用色として、クワンタムグレー、ウルトラブルーメタリック、ディストリクトグリーンメタリック、デイトナグレーパールエフェクトの4色を設定した。

また、新型Audi Q5 Sportbackの導入を記念して、837万円の限定車「1st edition」が発売される。40 TDI quattro S lineをベースとし、通常Q5 Sportbackにはオプション設定のないマトリクスOLEDリヤライトを特別装備。さらにコントラストペイントやコントラストカラーの20インチホイール、ダンピングコントロール付きサスペンション、ファインナッパレザーなどを採用しています。コミュニケーションカラーのウルトラブルーメタリックが130台、グレイシアホワイトメタリックが100台、計230台の限定となる。

グローバルでは2026年以降全車種電動化となり、2033年にはエンジンを生産中止するという、強力な電動化を推し進めているアウディ。日本でも2025年までに14車種の電動化モデルを発売予定ということだ。電動化プレミアムブランドの中核を担う存在として、改革中だ。

https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q5/q5_sportback.html

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