ルノーは、初代トゥインゴの発売に合わせて作成したマーケティング資料で、妙なトーンを打ち出してきた。言うなれば、お相撲さんが車内でお昼寝をしているようなもので、巨大なホイールローダーがバケットの中にトゥインゴを積んでいる写真である。ルノーがここで何を言おうとしたかったのか、はっきりしない。確かにトゥインゴは軽かったが、あのサイズのホイールローダーなら、はるかに重いものを拾うことができるから。そして、それは確かに小さかったが、ホイールローダーは大きすぎていて、他のクルマとの比較がなければ、それがどんだけ小さいのかはわからない。
何か裏があるのかもしれない。もしかしたらここでトゥインゴがひどい形で駐車していて、ホイールローダーの運転手が邪魔にならないように移動させていたのかもしれない。あるいは、採石場の中を近道して、反対側のコースを走るのに十分な排気量がなかったために、この小さなクルマが故障したのかもしれない。もちろん、トゥインゴというもの自体が、ルノーが工場で製造するのではなく、自然に産出されるものであり、パリの西80kmの採石場で採掘したという可能性もゼロではない。だとしたら、これは間違いなく最後の1台だね…。