アルマーニ、ブルガリ、カルテルと新型フィアット 500eがコラボのドキュメンタリー・フィルム公開

新型フィアット 500eがデビューを果たし、アルマーニ、ブルガリ、カルテルとコラボしたワンオフカーが製作された。その舞台裏をレポートしたドキュメンタリーフィルム“One-Shot”が公開されている。

“One-Shot”は、下記のYouTube、Facebook、Instagramなど、フィアットのソーシャルメディア・チャンネルで視聴できる。この15分の短編フィルムは、Rockets社の指導の下、VICEイタリアが作成/プロデュースした。ドキュメンタリーの手法に基づき、わかりやすく、効果的な方法で、通常は一般に公開されることのないシーンを浮き彫りにしている。

トリノのチェントロ・スティーレ正面玄関ドアから、物語は厳かに始まる。最初に、ロセッラ・グアスコ率いる“カラー&マテリアル”部門を訪問するが、そこには、洗練された研究センターとエレガントなファッション・アトリエを融合したような雰囲気が漂っている。徹底的にディテールにこだわる姿勢は、イタリアン・クリエイティブの典型的な“ノウハウ”であり、真にユニークな体験をしている時にプロジェクトチーム全体に宿る感情が表現されている。カメラは、この事実を冷静に映し出している。

ここからデザイン責任者のクラウス・ブッセのインタビューへと続き、スタイルとフォルムを決定する創造的なプロセスの裏にある思想が語られるとともに、歴代フィアット 500が工業デザインに果たした役割、特に当世および後の業界全体に無意識に及ぼした影響にも話が及ぶ。1950年代のレジェンドモデルであるフィアット 500(イタリアでは親しみを込めて“チンクィーノ”と呼ばれています)を、2007年に現代に蘇らせたのは、紛れもなくチェントロ・スティーレであり、人々の日常と世界の街角に“色彩”を与えると同時に、アーバンモビリティのニーズを的確に捉え、ユニークで際立った回答を示した。

3月にミラノで開催されたワンオフカーの発表会は、新Fiat 500eが“イタリアのアイコン”であること、イタリア産業界のトップ企業を束ね、イタリアン・エクセレンスを促進して世界中に周知するアルタガンマ財団の“名誉会員”であることを立証した。

2020年、新たな時代が到来する、とフィアットは述べている。新フィアット 500eは、自らの評判と人気を最大限に活用し、変化のインスピレーションとなり、ソリューションそのものとなるのだ。しかしながら、その道のりを単独で歩むことはできない。

フィアットと同様のポジティブな思考を持ち、私たちと価値観と目標を共有し、地球の現状を変えるために自ら行動する意思を持つパートナーが不可欠である。個性的な3台のワンオフカーにも、持続可能性を実現しながら地球の環境をもっと良くしようとする意欲が明確に表れている。

アルマーニ、ブルガリ、カルテルは、イタリアン・エクセレンスのシンボルとして世界的に有名な企業であり、新フィアット 500eプロジェクトに賛同している。彼らは時代の変化を敏感に読み取り、ユニークな3台のワンオフカーを製作することで、当初から電気自動車として開発されたFCA初のモデル、新フィアット 500eの発表をお祝いしてくれたのだ。

この新型フィアット 500eに関しては、フィアット・ブランド・グローバル・プレジデント兼FCAチーフ・マーケティング・オフィサーのオリヴィエ・フランソワが、次のように語っている。「第一印象は、初めて出会った瞬間に決まるもので、二度目のチャンスはありません」この言葉には、このニューモデルを発売当初からあるべき場所に据え、自動車業界のマイルストーンにしなければならないとの決意が込められている。

3台のマスターピースを取り上げたフィアット初のドキュメンタリー・フィルムにも、まったく同じことが当てはまる。時代の流れにも色褪せることのないこれらの芸術作品は、トリノのフィアット・チェントロ・スティーレで初めてパートナーと出会ってから、今年の3月にミラノで正式発表されるまで、6か月間の“旅”を経て製作された。

フランソワの発言は、アルマーニ、ブルガリ、カルテルという“メイド・イン・イタリー”を代表する3社とのコラボレーションによるユニークでエクスクルーシブな“ワンオフ”

プロジェクトを支える思想でもある。この短いドキュメンタリー・フィルムでは、ミーティングが繰り返され、熱い議論が繰り広げられている。それはチームワークの現れであり、それぞれの専門分野を代表するデザイナーの間に生まれた相乗効果の証であり、類まれなプロジェクトで自らの役割を果たしたいという欲求の表れでもある。それは、唯一無二を創造する行為、つまり、“メイド・イン・イタリー”の最高峰が集い、新型フィアット 500eに独自の解釈を加えるという行為である。

その努力は、3台のワンオフカーとして結実した。それぞれが“メイド・イン・イタリー”と呼ぶにふさわしい、そしてこのプロジェクトに関与するパートナーにふさわしいスタイル、創造性、クラフトマンシップを具現化し、さらに地球の未来さえも予見している。これらのワンオフカーは、単に持続可能性を実現するだけでなく、最良のノウハウ、創造性、革新技術が組み合わされている必要があった。

このビデオで“旅”のガイドを務めるのは、ワンオフ・プロジェクトのカリスマ・ディレクターであり、指揮者であるオリヴィエ・フランソワだ。彼は、3つの傑作を生み出した創造的行為について語っている。

旅の始まりは、フィアット・ブランドの本拠地、トリノであった。シーンが切り替わり、日暮れを迎えたローマ。鮮やかな色調とそれが織りなすラインは、世界に冠たるブルガリを象徴している。ミラノは、言うまでもなく、ファッションとデザインの世界的中心地であり、アルマーニとカルテルは、それに少なからぬ貢献をしてきた。

ここで場面が転換し、不思議な縁により、新フィアット500eのプレゼンテーションは、このミラノで行われることになる。

ジュネーブ・モーターショーの開催が中止となり、プロジェクトは突然の方向転換を強いられた。そのため、当初の計画とは異なるプランBが採用された。

新フィアット 500eとワンオフカーの発表計画が見直され、ミラノでの開催が決まった。

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