アルピナを創業した一族が、新たなブランド「ボーフェンジーペン」を立ち上げ、真のアルピナ精神を受け継ぐ怪物ワゴン「05 GT」を発表した。BMW M5 ツーリングをベースに最高出力800ps、最大トルク1,100Nmへと強化。マクラーレン P1のデザイナーが手掛けた控えめながらも自信に満ちたエクステリアに、価格は3,720万円という超ド級の一台だ。知る人ぞ知る復活劇の全貌に迫る。
これがボーフェンジーペン 05 GTだ。途方もないパワーと、途方もなくパワフルなイギリスのハイパーカーを手掛けた男が創り出したデザイン美学を備えた、大きくて重い5ドアのハイブリッドV8エステート(ステーションワゴン)である。
つまり、「知る人ぞ知る(IYKYK)」代物だ。まだ追いついていない人のために説明すると、これはアルピナを立ち上げた一族の作品である。映画『インセプション』みたいにややこしくするつもりはないが、基本的には「世界一クールな自動車メーカーのオリジナル創業者たち」によって改造された車なのだ。これだけで、すでに何段階もクールさが増している(そして、本当にわかっている人にとっては、ボードのさらに左側=よりニッチでディープな領域へと進んでいる)。
言うまでもなく、これは改造されたBMW M5 ツーリングなのだが、ボーフェンジーペンは奥ゆかしすぎて、ミュンヘンが誇るハイブリッドの巨大な怪物(M5のこと)を直接名指しすることはしない。その代わり、この車の「印象的な」デザインのために、トップギア ドットコムにどの車が好きでどの車が嫌いかを語ってくれる、あのフランク ステファンソン氏を起用したという話題で持ちきりだ。
そして印象的である理由は…アルピナに似ているからだ。BMWによる超高級路線の新生アルピナではなく、「クラシック」なアルピナの方である。ボーフェンジーペンは、フランクによる「力強い」フロントグリルとバンパーの処理、そしてそれが車体の下部全体を包み込んでいる点について語っている。4本出しのエキゾーストと、クールなトランクリップスポイラーも備わっている。
大きなホイールも健在だ。「左右対称のデザインを通じて完璧へのこだわりを放つ」21インチの軽量鍛造ホイールである。まあ、言われなくてもわかるだろう? これには特注のピレリタイヤが巻かれており、先述のエキゾーストは軽量なアクラポビッチ製で、「感情を揺さぶる重低音サウンド」を放ち、標準より7.8kgも軽い。それについては、おそらく言われなくてもお見通しだろう。
何よりも、こいつはパワフルだ。ボーフェンジーペンは最高出力800ps、最大トルク1,100Nmと発表している。これは標準の4.4リッターV8 M5 ツーリングの737ps、1,000Nmからのパワーアップだ。0-100km/h加速は3.6秒未満とBMWの公称値通りだが、最高速度は306km/hと標準を遥かに上回っており、公式に「これを見てろ!」と言いたくなるほどの速さだ。もっとも、これが「オールド アルピナ」であることを考えれば、彼らはむしろ「見ないでほしい」と思っているだろうが。
車重? ヘラクレス級の2,555kgで、なんと標準とまったく同じだ。しかも、たっぷりのレザーを使った豪華なインテリアや、徹底的にオーダーメイドできるオプションを含めての数字である。「トランクルームを全面アルカンターラ張りにする? ヘッドレストにあなただけのエンボス加工を施す? 手の込んだカスタム刺繍はいかが?」と、ボーフェンジーペンはやや修辞的に問いかけてくる。
その結果は、アンドレアス ボーフェンジーペンに言わせれば「すべての感覚へのご褒美」だそうだ。かつてアルピナを立ち上げたのは、彼の父であるブルカルトであった。ステファンソン氏によれば、05 GTは「慎重かつ知的なエクステリアデザインが、車本来の魅力を損なうことなく、いかにそのキャラクターを変貌させられるかを示している」とのこと。
「控えめですが、同時に自信に満ちています」と彼は付け加える。価格のほうも自信に満ちており、ドイツでの開始価格は20万ユーロ(3,720万円)弱からとなる。オールド アルピナは常に「知る人ぞ知る」車だったが、このボーフェンジーペンはさらにニッチな存在になっている。だからこそ、さらにクールになっていると言えるのだろうか? ぜひコメント欄で教えてほしい。
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=海外の反応=
「軽量ホイールのおかげで助かったよ。これで実質的にロータス エリーゼ S1と同類だな」
↑「どうやらM5のハイブリッド機構だけで400kgもあるらしい。ボーフェンジーペンは、レザーと一緒に牛の残りの部分もかなり車内に残しちまったみたいだな…」
↑「軽量エキゾーストも忘れるなよ。それならエキシージってとこか?(笑)」
「自分なら迷わずM5よりこっちを選ぶね。今の5シリーズの見た目はまだまだだけど、これでいくらかマシにはなってきたよ」
「大幅に良くなってるな。まだとんでもなく醜いけど、ノイエ クラッセじゃない現代のBMWにしては少なくとも控えめだ。
同感だよ。間違いなくここにアルピナが転生してる」
「つまり、ベントレーのライバルのようなものとして再利用されようとしている『ブランドとしてのアルピナ』と、名前を変えて、残念な価格高騰を伴いながらも、かつての彼らの精神を色濃く残した車を発表した『会社としてのアルピナ』が存在するってわけだ。
BMWがこれの生産を100台だけでも許可してることには驚きだけど、かつてローバーを買収した時にホンダと結んだような、BMW側にとって不利な契約でも交わしちゃったのかもしれないな」



