強化されたシャシー、タイヤ、そしてエアロキットを武器に、兄貴分であるゴルフRのタイムを1秒以上も短縮した。
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フォルクスワーゲンは来年、ゴルフ GTIの誕生50周年を迎える。これを記念して発表されたのが、マイナーチェンジを受けた最新のMk8.5をベースとする「エディション50」だ。そしてこのモデルは、ニュルブルクリンク北コースでVW史上最速の座を獲得したのである。
そのラップタイムは7分46秒13。現行ゴルフRの7分47秒31を1秒以上も上回るものだ。なんと、このタイムは悪天候に見舞われ、ほぼ市販仕様のプロトタイプが、たった一度きりのアタックで記録したというから驚きだ。
現時点で変更点の詳細は多くが伏せられているが、「パフォーマンスパッケージ」が用意されることは判明している。これにはシャシーの改良や、このモデルのために専用開発されたブリヂストン製「ポテンザ」のセミスリックタイヤが含まれる。
さらに、19インチの軽量鍛造アロイホイールも装備。バネ下重量と回転マスを低減し、シャープなコーナリングの実現に大きく貢献する。VWのテストドライバー、ベニー・ロイヒター氏によれば、このパフォーマンスパッケージこそが、記録更新の「決定的な要因」だったという。
エクステリアでは、フロントバンパーの追加パーツや、ロアグリル上部に追加された流麗なエクステンション、そしてその前方に備わるシャープなフィンが識別点となる。ボディキットはブラック仕上げとすることで、よりアグレッシブな表情を演出。左右のヘッドライトを繋ぐライトバーは、従来のレッドからホワイトに変更された。
正式なリアの画像はまだ公開されていないが、わずかに延長されたと思われるウイングが確認できる。
技術的な詳細もまだ明かされていないが、ベースとなる標準GTI(最高出力265ps/最大トルク370Nm)の2.0リッター直4ターボエンジンから、若干のパワーアップが図られると予想される。
参考までに、欧州で設定される高性能版「クラブスポーツ」は最高出力が300psに引き上げられ、0-100km/h加速は5.6秒(0.3秒短縮)を誇る。その他にも、より硬いスプリングとダンパー、軽量ブレーキ、そしてアクラポビッチ製エキゾーストが装備される。ホットなゴルフのオーナーにとって、アクラポビッチのマフラーはもはや必須アイテムと言えるだろう。「エディション50」も、これに準じたスペックが与えられると見て間違いない。
さらなる詳細は、来週開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースで発表される予定だ。それまでは、まずは「グリーンヘル(緑の地獄)」を駆け抜けるGTIエディション50の走りっぷりを、下のビデオでチェックしてほしい。
【エレクトリック アワード 2025】ロータス エヴァイヤ/ルノー 4, 5/R32電動化計画:トップギア・ジャパン 067
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=海外の反応=
「何はともあれ、このルックス!」