665psの新型セーフティカー、アストンマーティン ヴァンテージは旧型よりはるかに速いはず。アストン、「ドジでのろまなカメ」だったセーフティカーを新型ヴァンテージに置き換える。マックス フェルスタッペンも大喜び。
F1ドライバーたちは旧型のアストンマーティン ヴァンテージが好きではなかった。フェイスリフト前のグリルがナマズのように見えるからというわけじゃなくて、F1公式セーフティカーの1台としては少し遅すぎたからだ。
でも、もう安心だ。この新しいヴァンテージのセーフティカーは、リフレッシュされたロードカーと同じパワーアップが施され、4.0リッター、ツインターボAMG V8の出力が一気に150ps以上跳ね上がるのだから。
アストンマーティンはプレスリリースの中で、「新しい公道走行可能なヴァンテージのパフォーマンスは高いので、FIAセーフティカーとしての役割を果たすためにエンジンのアップグレードや冷却システムの変更、ブレーキ性能のアップグレードは必要ありませんでした」と語っている。そう、665psで十分なのだ。
レースリーダーのマックス フェルスタッペンの前でシフトオンできるように、ヴァンテージにはいくつかの改良が加えられている。最も目立つのは巨大なリアウイングとフロントスプリッターだが、床下のエアロも再設計され、トップにはより空力特性に優れたFIA仕様のライトバーが装着されている。これらのアップグレード(ライトバーを除く)は、別のヴァンテージF1エディションでも見られるのだろうか?それは時が経ってみなければわからない。
室内にも変更が加えられており、新しいシートが追加され、特注のセンターコンソールにはセーフティカー仕様のすべてのコントロール装置と、ラップタイムやサーキット内での各車の位置関係、リアビューカメラをライブ表示する多数のスクリーンが設置されている。
そうそう、私たちはまだ新型ヴァンテージに乗ったことがないけれど、FIAのセーフティカードライバーであるベルント マイレンダーは乗ったことがある。「アストンマーティン ヴァンテージを運転するのは楽しいです」と彼は語った。
「このクルマは素晴らしい血統を受け継いでいるし、この最新バージョンはこれまでで最速です。私の第一印象は、ハンドリングの向上と、もちろんパワーの向上をすぐに感じることができたので、とてもポジティブでした。私たちには速くて集中力のあるクルマが必要で、そうすればコース上での出動要請を受けたときに迅速かつ安全に対応できる。過去3シーズン、ヴァンテージのドライビングを楽しんできましたが、今回、新型ヴァンテージをいち早くドライブし、世界最高峰のサーキットでそのパフォーマンスを存分に体験できることをうれしく思っています」
新型セーフティカーは今週末のサウジアラビアGPでデビューを飾る予定だが、先週のように全車が信頼できる状態であれば、その出番はないかもしれない…。
トップギア カーオブザイヤー/トヨタ ランドクルーザー/フェラーリ プロサングエ:トップギア・ジャパン 059
=海外の反応=
「フェルスタッペンに運転させ、他の選手にチャンスを与えられないかな?」
「パワーは上がったが、重量もKG単位でほぼ同じだけ増えた。だから、本当にどうだろう、セーフティカーは1,500kgを超えないようにするべきだと思う。この病的な肥満車は1,800kg台に突入している」
↑「どこからその重量を入手したのかわからないが、私は1,800kg以下しか見たことがない(そしてそれはEUの縁石重量として記載されており、ドライバーの75kgを含めると1,700kg以下になる可能性がある)」