書評:ホンダオートバイレース史 ホンダ創立75周年に、世界のモータースポーツで活躍を続けるホンダの原点を知る

書評コーナーは、ホンダオートバイレース史。ホンダ創立75周年に、世界のモータースポーツで活躍を続けるホンダの原点を知る。

ホンダは1954年のブラジル・サンパウロにおけるレースで、最初の海外レースを経験し、その後のTT(ツーリスト・トロフィ)レースで、本格的な国際二輪レースに参戦を果たすことになる。ホンダが世界進出するにあたって、大きな意味をもつこれらのレース活動について、関係者への取材を続けてきた著者が本書に記した内容は、今では知りえないものであり貴重な資料といえる。

本書はホンダの生い立ち、即ち本田宗一郎に触れながらいかにバイクづくりに情熱を注いだか。そして、レースに出場するために何をしていったのか。そういった経緯やエピソードを関係者の話をもとに記されているので、当時の情景が目に浮かぶように想像できる。

ホンダは二輪のレースで最初からうまくはいっていない。そこからいかに勝つマシンを作り上げたのか。興味の尽きない書籍である。

2023年、ホンダが創立75周年を迎えたことを機に、浅間のレースに参戦したホンダRC160を掲載したカバーデザインに一新して250部を製作した新装版だ。(内田俊一)

ホンダオートバイレース史<新装版>
浅間レースからマン島TTまで
著者:中沖 満
発行:三樹書房
定価:2,860円
ISBN978-4-89522-798-8

エコ意識のスピードウイーク/ホンダ シビック タイプR/トヨタ GR86:トップギア・ジャパン 058




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