沼地や川で暴れまくるディフェンダー
4月に公開予定の007映画「ノー・タイム・トゥ・ダイ」には、ランドローバーのディフェンダーも登場するのは、みなさんご存知の通り。ディフェンダーが過酷な路面でのパフォーマンスを披露するTVコマーシャル動画が公開されたのでご紹介しよう。映像には、新型ディフェンダーが宙を舞うリハーサル映像も含まれている。
撮影には、製造7台目のディフェンダー VIN 007を含む、10台のディフェンダーが使用された。ディフェンダーは、沼地や川をトップスピードで進むなど極限のテストを重ねており、「NO TIME TO DIE」のカーチェイス・シーンは、スタント・コーディネーターのリー・モリソン氏とオスカー賞受賞の特殊効果・アクションカー担当スーパーバイザー、クリス・コーボールド氏の主導で制作された。かなり激しいアクションシーンの連続だったが、元がタフにできているディフェンダーだからこそ、映像映えしている。結果的には、なかなかランドローバーの公式動画ではできないような映像に仕上がっており、さらに実車のディフェンダーの販売も好調となりそうだ。
リー・モリソン氏は、次のようにコメントしている。
「『DEFENDER』のポテンシャルは私たちの想像を凌駕しており、最高のワクワク感を演出することができたと自負しています。妥協のない挑戦によって、驚くようなカーチェイス・シーンを皆さまに披露できると思います。ぜひご期待ください」
ランドローバー「DEFENDER」のビークルライン・ディレクター、ニック・コリンズは次のようにコメントしている。
「私たちは新型『DEFENDER』向けに、このモデル専用の過去最高となる過酷なテストの新基準を設けました。橋を飛び越えるなど、数々の試験で物理的な堅牢性や耐久性を測定しています。この新基準により、自信をもって『NO TIME TO DIE』でスタントチームが作りたいものを提供することができました。今回、ロールケージを設置したことを除けば、車体構造には全く手を加えていません」
撮影の際「DEFENDER」に乗り込んだのは、Formula 3 W Seriesでその高い手腕を買われ、モリソン氏に抜擢されたジェシカ・ホーキンス氏で、「NO TIME TO DIE」がデビュー作となる。ホーキンス氏は、次のようにコメントしている。
「ジェームス・ボンド映画でスタント・ドライバーを務めるほど爽快な体験は他にないでしょう。この傑作で新型『DEFENDER』を運転することができ、光栄に思います」
あらすじとしては、次のようだ。ボンドは現役を退きジャマイカで穏やかな生活を満喫していた。しかし、CIA出身の旧友フィリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なもので、やがて、それは脅威をもたらす最新の技術を保有する黒幕を追うことになる。
…まあ、あらすじはいつもどおりといったところだが、クルマ好きには、カーアクションがたまらない魅力の映画だ。