ロータスの電動化部門(中国)が、スポーツカー部門(英国)を100%買収するという奇妙なニュースが飛び込んできた。長年続いた「ニュアンスに富んだ」所有権構造に終止符が打たれ、単一の企業となる。1000ps超えの次期V8スーパーカー計画と、「財務規律の回復」という彼らに最も縁遠い言葉を掲げた、ノーフォークの小屋の終焉に迫る。

「ロータス」という言葉のファンにビッグニュースだ。ロータス テクノロジーがロータス アドバンス テクノロジーズを100%買収して…やっぱりロータスのままになった。そう、まだロータスだ。
ロータス テクノロジー(電動モデルを製造する中国側の部門)が、ロータスUK(奇妙なことに「ロータス アドバンス テクノロジーズ Sdn Bhd」と呼ばれている)を100%買収するという、ハードコアなビジネスを行ったのだ。もちろん、後者はエミーラを製造しているヘセル(英国ノーフォーク州にあるロータスの本拠地)の部門である。
この取引により、「ロータスを象徴する英国のスポーツカー事業、エンジニアリング コンサルタント業務、そして次世代のインテリジェント車両技術が、単一の企業構造の下に統合される」とのことだ。ロータス カーズのファンであれば、長年にわたる同社の長く…「ニュアンスに富んだ(複雑で波乱万丈な)」所有権の構造を思い出すことだろう。
この契約によって、エンジニアリング、製造、製品開発、そして商業面での連携が強化され、「ガバナンスを合理化し、より広範なビジネス全体での機能統合を加速させる」と主張されている。
「ロータスは1つのブランド、1つの戦略であり、今日からは1つのビジネスになる」と、ロータス テクノロジーのボスであるチンフェン フェンは語る。「エンジニアリング、執念、規律など、ロータスをロータスたらしめるすべてのものが、今や単一の組織の中に存在する」
「これは、当社の『Focus 2030』戦略を推進し、ロータスのグローバルな再生の次なる章へと乗り出すための重要なステップである」。ああ、そうだ、「Focus 2030」。この壮大で輝かしい計画には、タイプ135(かつてのエスプリの後継と目される次期型スーパーカー)というコードネームの、最高出力1000psを超えるハイブリッドV8スーパーカー(上の写真がそれ)が含まれている。
すべてが計画通りに進めば、現在SUVのエレトレ Xに隠されているハイブリッド セットアップの改良版を搭載し、2028年に姿を現すはずだ。また、「Focus 2030」はエミーラ(よりパワフルな軽量バージョンを含む)への再コミットメントと、「財務規律の回復」も約束している。今回の合併は、この気高い野望を支援するためのものだと推測される。
=海外の反応=
「何年も前、ロータス ヨーロッパの誇り高きオーナーだったよ。所有していた半年のうち、4ヶ月は修理工場に入ってたけどな。それ以外の時間は最高だったし、不満は一つしかなかった。ロータスのデザイナーは全員、足のサイズが6(約24cm)しかなかったに違いない。俺はUSの9.5(約27.5cm)だから、ブーツを履いたまま安全に運転することができなかったんだ。結局、買った値段より1000ドル高く売れて、修理代の足しになったよ」
↑「つまり、ロータスはこれで100%中国のメーカーになったってことだ」
↑「『ロータスをロータスたらしめるすべてのもの…』ヘリテージ(伝統)を除いてな。それがすべてなのに。なんて残念だ」
↑「さようなら、ロータス。これ以上ないくらい、最悪で威厳のない終わり方だ」
↑「おそらく、限定生産のスポーツカーというコアコンピタンス(中核能力)を維持しつつ、外部へのエンジニアリングやコンサルティング業務にもっと重点とリソースを割くべきだったんだ。今の製品企画は、丸い穴に四角いブロックを押し込もうとしているようにしか見えない。新しい『エスプリ』や今後出てくるであろうものには、非常に懐疑的だ」
↑「このEから始まる会社(※訳注:エレトレ、エメヤなど)が、シンプルにし、軽さを追加(※訳注:創始者コーリン チャップマンの哲学)してくれることを祈るよ。世界が本当に求めている車を返してくれ。まあ、まだ少し悲観的だけどな」
↑「『財務規律の回復』って言うけど、そもそもロータスに財務規律なんて最初から存在しなかっただろ」
↑「ジーリー(吉利汽車)がどれだけロータスに金を注ぎ込もうと、ノーフォークの小屋で何人かの男たちが作り上げた車から得られる、あの感覚を複製することは絶対にできないだろうな」
↑「そして、チェルシー(※訳注:ロンドンの高級住宅街)のさらに少数の男たちによって買われていったんだよな」
↑「かもしれないが、もし彼らが『ノーフォークの小屋で作った』感を維持しつつ、信頼性を高めることができたら、それは完璧な結果じゃないか?」
↑「公平に見て、トヨタのドライブトレインに切り替えてからはそれほど悪くないよ。本当の問題は、同じ金額を出せばポルシェが買えて、はるかに完成度の高い製品が手に入るってことだ。自分のエキシージをケイマンと交換するか? 唯一の車ならイエス。週末のオモチャとしてならノーだね」



