フォルツァ モータースポーツのリブート版が2023年春に登場、架空の「サーキット箱根」も


Forzaシリーズの野生児「フォルツァ ホライゾン(Forza Horizon)」が数百万人のアクティブプレイヤーを獲得している一方で、「Forza」の生みの親であるTurn 10は、来年春に登場予定の次期シミュレーションゲーム「Forza」の開発に鋭意取り組んできた。2020年7月に初めて予告された「フォルツァ モータースポーツ(Forza Motorsport)」リブート版は、Xbox Series Xコンソールで動作するゲームプレイ映像が初公開され、シリーズに追加される新機能の詳細も明らかになり、その存在が明らかになった。そして、そう、サントリーニの夕日よりもキレイに見えるのだ。

フォルツァ モータースポーツには、最近のレーシングゲームでおなじみの4K解像度と絹のように滑らかな60fpsに加えて、「オントラック」レイトレーシングという、文字通り仮想の光線をなぞって車体に最も正確に反射させる技術が搭載されるようだ。平たく言えば、コンクールデレガンス以外で見たこともないようなピカピカのクルマが登場することになる。

少なくとも、あなたがこのゲームを手にするまではそうだろう。Forza Motorsport」の重要な新機能のひとつが、印象的なダメージモデルで、それまできれいだったクルマの塗装を削り取った方向を正確にシミュレートしてくれる。愛車がぐしゃぐしゃになるのを嫌がるメーカーが多い中、8,000万円相当のアウディ R8 GT3レーシングカーをどれだけボロボロにできるのか、感心するばかりだ。

その他、このゲームには、ダイナミックな天候や昼夜のサイクルなど、ファンから要望のあった機能が搭載されており、これらは順番に周囲やトラックの温度、個々のタイヤのコンパウンド、燃料管理などに影響を与える。Turn 10 Studiosによれば、前作の48倍の忠実度を誇る物理モデルに支えられているとのことだが、この数字はマーケティングチームが無から引き出したわけではないと思われるほど具体的なものである。

内容的には、これまでに公開された5分ほどの映像ですでに膨大な数のクルマが明らかになっており、「遠くの小さなピクセル群からクルマを特定する」という楽しいゲームになりそうだ。海外旅行については、スパ・フランコルシャンやラグナセカといった有名な実在サーキットに加え、南アフリカのキャラミ、そしてシリーズの定番であるメイプルバレーや日本のサーキット箱根といった架空のサーキットの参戦も決定している。

近年、大人気でデザインも素晴らしい「Horizon」シリーズのスピンオフ作品に、本家であるフォルツァ モータースポーツシリーズが奪われた感があるのは否めないので、今回のリブートでTurn 10が証明すべき点はあると思われる。これまでのところ、一強ではなく、サーキット内外でちょっとした競争があるのは健全なことだと思うのだが…。



=海外の反応=
「ただ、過剰なホモロゲーションシステムを廃止し、実際にイベントで使用するクルマをアップグレードできるようにしてほしいね」
「このゲームはコントローラーに特化したゲームなので、Xboxのコントローラーでできるだけリアルに感じられるようにしようとしていて、どんなに頑張っても、市販の専用シムのようなホイール体験にはならないことを念頭に置いている。とはいえ、このゲームの最大の魅力は、見た目が実に素晴らしいことだ」

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