全輪駆動のスーパーカー「RUF エーラ」を製造するにあたり、犠牲になったポルシェは1台もない。クラシックな911の姿を借りながらも、ポルシェ純正パーツを一切使わず、専用カーボンモノコックに650psの水平対向6気筒ツインターボと7速MTを搭載した、完全自社開発のオリジナルモンスターである。
モントレー ポルシェ ウィーク(モントレー カー ウィークのこと。ポルシェ関連の発表があまりに多いため皮肉っている)は、またしても911の形をしたニューモデルの発表で盛り上がっている。とはいえ、この真新しいRUF(ルーフ)エーラには、シュトゥットガルト(ポルシェ本社の所在地)から持ってきた古いパーツなど一つも使われていない。
というのも、これは2017年に「CTRアニバーサリー」で初めて公開されたカーボンモノコックシャシーをベースに作られた、RUFの最新スーパーカーだからだ。それ以来、「SCR」やオフロード仕様の「ロデオ」、そして「トリビュート」といったモデルがすべて同じ骨格を共有してきた。
初代CTR「イエローバード」でフィル ヒルが340km/h(※訳注:原文は211mph)を記録したエーラ レッシエン テストコースにちなんで名付けられたこの新作は、ダックテールやホエールテールを持たないワイドボディだ。実際、前述のCTRアニバーサリーよりもフロントが58mm、リアが54mm広くなっている。ウイングも存在するが、それは高速道路の速度域で自動的に展開する、エアアウトレット付きの小ぶりなカーボン製ポップアップ式だ。なんとも控えめである。
その控えめなテールの下には、RUFの3.6リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンが搭載されており、650psの最高出力と900Nm(※訳注:原文は664lb ft)の最大トルクを4輪すべてに伝達する。おったまげた。これに7速マニュアルギアボックスが組み合わされ、四輪すべてにプッシュロッド式水平配置のアダプティブダンパーを備えたダブルウィッシュボーン サスペンションが奢られている。
エーラはさらに、LEDライト、リアクォーターウィンドウのエアインテーク、そしてセンターロック式の新設計鍛造5スポークホイールを備えている。この第1号車は「リキッドシルバー」のペイントで仕上げられ、手縫いのブラウンレザー インテリアが組み合わされている。美味そうだ。チタン製ペダル、グリーンのメーター類、そしてカーボンバケットシートにあしらわれたパシャ柄(※訳注:ポルシェのクラシックなチェッカーフラッグ風パターンのこと)にも注目してほしい。これぞまさしくインテリアである。
RUFの最新作は、「ザ クエイル」(※訳注:モントレー カー ウィークで開催される高級モータースポーツイベント)において、同社の最新カスタマーカーであるロデオ、CTRアニバーサリー、SCR、そしてイカれたCTR3 EVOとともに公開された。
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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「あのスクリーン以外は最高だな。これに7桁(※訳注:100万ドル単位。日本円にして数億円)の金額をポンと払えるなら、スクリーンは隠せる仕様にするべきだ。シンガーとかその手のレストモッドより、俺なら迷わずこっちを選ぶね」
「RUFが964世代をここまで美しく仕上げるとは思わなかった。でも、本物のCTR4が来るのをまだ待ってるよ」



