F1チームウィリアムズ×UNDONEの限定腕時計「FW47」「Carbono」登場、英GPでデビュー

カスタマイズウォッチブランド「UNDONE(アンダーン)」が、名門F1チーム「ウィリアムズ・レーシング」と初めてのコラボレーションした最新モデル「Carbono(カルボノ)」と「FW47」を発表した。このコレクションは「ファンとチームをより深くつなげる体験」をテーマに開発され、F1イギリスグランプリに先駆けて、7月1日〜6日にロンドンで開催された「Williams公式ファンゾーン」にて公式に初披露された。この腕時計は日本製のムーブメントを搭載し、精緻なデザインがチームの哲学と魅力を反映している。特に注目すべきは、ウィリアムズのドライバーやマシンを反映した美しいデザインとファンがカスタマイズできる点で、オーナーのレースへの情熱をこの時計に注ぎ込むことができる。一般予約販売は2025年7月22日から始まり、価格は「Carbono(カルボノ)」が60,500円、「FW47」は124,300円となる。


UNDONE(アンダーン)は、2014年(UNDONE JAPANは2018年)に創業された新しい時計ブランドであるが、自分だけのためのカスタマイズウォッチを作れることで近年若い世代に大きな注目を集めている。特にアニメやクリエーター、海洋保全団体や大学などこれまでも多彩なIPとコラボレーションを行い、唯一無二の時計を提供してきた。UNDONEの製品コンセプトは「ストーリーを身につける」ことであり、今回初めて名門F1チーム「ウィリアムズ・レーシング」とコラボした新作の「Carbono(カルボノ)」と「FW47」にも、「ウィリアムズ・レーシング」のもつ豊かなストーリーが散りばめられている。

このコレクションは、単なるライセンス契約ではない。UNDONEとウィリアムズ・レーシングは「ファンとチームをつなげる体験」をテーマに、新しい形のファン参加型のコレクションを提供しようとしている。その背景には、特に、Netflixのドキュメンタリーシリーズ『Drive to Survive』の登場がF1のファン層を大きく変えたことが要因である。このシリーズが放送されて以来、F1はこれまでのレース自体を楽しむ男性中心のファン層だけでなく、リアリティショーとしてその背景に興味を持つ女性や若年層の大きな関心を集め、モータースポーツの魅力とファン層がより広範囲に拡大した。そのような新たなモータースポーツファンに向けて、彼らが常に普段の生活の中でもチームを応援できるように開発されたのが今回の2モデルである。

このような新しいファン層に向けて、UNDONEは「自分だけのストーリーを刻む」というコンセプト展開するのが以下の2つのモデルである。

Carbono(カルボノ) は、ウィリアムズのドライバー、カルロス・サインツ選手とアレックス・アルボン選手に敬意を表したモデルである。左サブダイヤルのデザインはカルロスのヘルメットから、右サブダイヤルのデザインはアレックスのヘルメットからインスピレーションを受けたデザインで、それぞれの番号である「55」と「23」分を示す文字盤には特別なマークが施されている。タイヤのカジノルーレット柄から着想を得た日付には2人の人気ドライバーを象徴するピンクと赤を配されている。また、ケースバックは6種類のヘルメットデザインから選ぶことができ、名前やイニシャル、ラッキーナンバーも自分仕様にカスタマイズすることで、チームへの応援の気持ちを表現できる。ムーブメントは日本製のTMI VK64メカニカル・クォーツハイブリッドフライバッククロノグラフを搭載しており、時計としての精度や耐久性も高く評価されている。


FW47 は、ウィリアムズの最新マシン「FW47」にインスパイアされた機械式スケルトンモデルである。この時計は、ウィリアムズ・レーシングの美学を反映させた特別な一本で、レアサスペンションのフレームやフロントウイングなどレースカーの精密さと革新性が時計のデザインに落とし込まれている。ムーブメントにはMiyota 9122(自動巻き)を採用し、スケルトン構造によって内部のメカニズムを見ることができるため、時計好きにはたまらない魅力を放つ。

そしてUNDONEとウィリアムズ・レーシングは、いずれも「精密さ」や「妥協のないものづくり」を重要視している点で共通しており、
今回のコレクションでは、ウィリアムズ・レーシングの技術的な革新を時計という小さな枠組みの中で見事に表現されている。これにより、F1ファンは単に時計を所有するのではなく、その背後にある技術やストーリーまでも理解することができるのである。

また、UNDONEが提供する時計は、一般的な高級F1時計が数十万円もする中、「Carbono(カルボノ)」は60,500円、「FW47」は124,300円と手の届きやすい価格で提供されていることも大きな魅力である。

7月22日より一般予約販売が開始される。この時計の魅力はホームページで確認できるが、おそらくしばらくするとカスタマイズのページも公開されるであろう。ぜひ、自分だけのための1本を作るプロセスも楽しんでほしい。

■The Carbono (カルボノ)
・ムーブメント:日本製TMIVK64 メカニカルクォーツハイブリッドフライバッククロノグラフ
・ケースサイズ:幅41.8mm(リューズ除く)
・厚さ:12.7mm(クリスタル含む)
・防水性能:10気圧(10ATM)
・ケース素材:316ステンレススチール
・風防:サファイアクリスタル

■FW47
製品スペック
・ムーブメント:Miyota9122(自動巻き)
・ケースサイズ:幅40mm(リューズ除く)
・厚さ:13.8mm(クリスタル含む)
・防水性能:10気圧(10ATM)
・ケース素材:316Lステンレススチール
・風防:ARコーティング付きサファイアガラス

【編集後記】
UNDONEはこれまで様々なIPとコラボをしてきたが、元レーシングドライバーのクリス・ブロック(Chris Vlok)氏もモータースポーツ部門の責任者として参画している。クリス氏がたまたまUNDONE製のスポーツウォッチ「Aqua Deep」に出会い、そのデザインと機能性に魅了されたことでこの開発ストーリーが始まる。拡大するアベレージ・モータースポーツファンとの関係構築を模索していたウィリアムズ・レーシングとの橋渡しを行い、レースカーの魅力を時計に反映させるために長い時間日本のチームとミーティングを重ね、数々のアイデアがこの時計に盛り込まれた。
UNDONE、ウィリアムズ・レーシング、そしてクリス・ブロック氏の情熱の元に生まれたのが新製品の「Carbono(カルボノ)」と「FW47」である。
デザイン、カスタマイズ性、性能、価格と魅力溢れるこの時計が、多くのF1ファンの心を掴むことを期待したい。

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