過去10年間に作られたケン ブロックのありえないほど人気のあるジムカーナのビデオには、すべてフォードが出演していたというふうに記憶されているかもしれない。だが、すべてはスバルから始まったのだ。その昔、ブロック家出身のケニーは、ジムカーナ1と2でインプレッサを運転していたが、今回のジムカーナ11では、モトクロスやエックスゲームでも有名な、トラヴィス パストラーナがインプレッサを運転する。
ブロックからジムカーナのフランチャイズを一時的に引き継いでいるパストラーナだが、新しいカスタムメイドのインプレッサについて「信じられない」と表現している。確かにそう見える。技術的なスペックは公表されていないが、ジムカーナ STIはカーボンボディ、特別なボクサーエンジン(ボンネット上部に突き出た「炎を吐く」エキゾースト付き)、ロングトラベルサスペンション、そして「レース対応」のインテリアを備えていることがわかっている。
「制限のないクルマを作るという、これまでにない機会を得たんだ。エンジン、サスペンション、エアロ、すべてが無制限で、ゼロからスタートできるんだ」とパストラーナは言う。「クレイジーな速さで、コントロールしやすく、ドリフトも簡単で、テストでは倉庫から出しても完璧だった。ジムカーナは僕にとって新しい挑戦だけど、自分のハードルを上げたいと思っているよ」
このマシンは、バーモントスポーツカーという会社が作ったもので、普段はスバルのラリーカーやラリークロスカーを作っている会社だ。
パストラーナがタイヤを噛みしめる姿を見るのが楽しみだね。