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パフォーマンスEVの真打ち登場、ポルシェ タイカン

新型ポルシェ タイカン

新型ポルシェ タイカンとアレキサンダー クワースプロダクトマネージャー (左)とミヒャエル キルシュ代表取締役社長(右)



EVをスマホ感覚で充電できるような社会

ポルシェ初のフル電動スポーツカーであるタイカンが日本で公開され、「期間限定タイカン予約プログラム」が開始されている。日本でのデリバリー開始は2020年9月以降を予定しており、価格は現在のところ未定である。 

代表取締役社長のミヒャエル キルシュ氏

プロダクトマネージャーのアレキサンダー クワース氏

タイカンはポルシェの伝統を忠実に受け継いだスポーツカーでありいわゆるパフォーマンスEVだ。前後に搭載した2基の電気モーターによりトップモデルの「タイカン ターボ S」では最大761psを発揮し、0-100km/h加速は2.8秒。WLTPの航続距離は[タイカン4S]で最長463kmに達する。パフォーマンスEVといえば誰もが思い浮かべるのがテスラだろう。モデル S は0-100km/h加速が2.6秒、航続距離は610kmとなり、スペック上はタイカンよりも優れている。さらに値段がずっと安いモデル3であれば0-100km/h加速は3.4秒、航続距離は560 km となる。

新型ポルシェ タイカン新型ポルシェ タイカン

しかも、0-200km/h加速を26回繰り返した際のタイム差は1秒未満に抑えられている。ステアリングを通じて得られる安心感、安定性の高いハンドリング、快適な乗り心地などもポルシェの各モデルに共通した特徴で、これらは高剛性かつ軽量なボディ、低重心設計、卓越したエアロダイナミクス性能などにより生み出されるものだ。

電動化されたドライブトレインは2基の永久磁石シンクロナスモーター、世界最高レベルの高速充電を実現する800Vシステム、後輪用モーターに組み込まれた2速変速機構など、新しい技術が満載だ。また、タイカンの圧倒的な高速充電性能を生かすため、ポルシェジャパンは全国のポルシェセンターや公共施設に次世代CHAdeMOに対応した急速充電器を設置。その充電出力は国内でもっともパワフルな150kWで、タイカンの車載バッテリーを30分以内に80%まで充電できる。

新型ポルシェ タイカン新型ポルシェ タイカン

充電について コーポレートビジネスディベロップメント E-Performance/WLTP担当マネージャーの細川英祐氏に伺ったところ「 ABB 社とコラボレーションをしながら CHAdeMO 対応に することで、日本の皆様に満足いただけるような EV を にしていきたいと思っています。充電は理想を言うと、スマホの充電のようになれば良いと考えています。皆さん、ご自宅でも職場でも充電できる場所があれば、まだ電池残量が残っていても、とりあえず充電する方が多いのではないでしょうか。将来的にはそのように気軽な充電ができる EV 社会にしていけるよう、努力を続けたいと思っています」と、とても意欲的だった。

新型ポルシェ タイカン新型ポルシェ タイカン

インテリアでは、ドライバーの正面に位置するメータークラスターはポルシェ初となるフルデジタル式とし、最良の視認性を実現するため適度に湾曲した16.8インチの大型ディスプレイを採用。さらにはダッシュボードの中央に10.9インチのセンターディスプレイを配備し、ホーム画面からすべての機能に直接アクセスできるオペレーティングシステムも新たに採用した。さらに助手席正面には10.9インチのディスプレイがオプション設定されており、すべての乗員にとって使いやすく便利なインターフェイス環境を整えている。

また、音声を通じて多彩な機能を操作できるボイスコントロールやスマートフォンからドアの施錠状態や駐車位置を確認できるコネクテッド機能のPorsche Connectも装備。さらにはApple Musicを搭載しており、サブスクリプション登録者であれば誰でもタイカンのタッチスクリーンを操作することにより5000万以上の楽曲を車内で楽しめる。タイカンは、Apple Musicを車両の機能として組み込んだ世界初の自動車となっている。

そして、タイカンのエココンシャスぶりにも目をみはるものがある。タイカンは走行時にCO2を発生しないだけでなく、生産時のCO2ニュートラルにも配慮されている。タイカンを生産するツッフェンハウゼンの新工場は、バイオガスで稼働するコジェネレーションプラントを設置して環境負担を低減したほか、風力、水力、太陽光などの天然エネルギーで生み出された電力を幅広く採り入れている。

環境への配慮は車両に使用される素材にも行き届いており、軽量でリサイクルが容易なアルミニウムをボディの37%に採用。シート地には、なめし行程に有機素材であるオリーブの葉を用いたクラブレザーのOLEAをオプション設定したほか、リサイクル繊維を用いて生産時のCO2排出量を80%削減したマイクロファイバー素材“Race-Tex”も用意している。また、フロアカバーにはリサイクル繊維のEconylを用い、地球環境への負荷を軽減した。

ポルシェは環境問題にも積極的に取り組むスポーツカーブランドだ。これまでもハイブリッドモデルやプラグインハイブリッドモデルなどをいち早く市場に投入してきたほか、今後も電動化をいっそう推進するため2022年までに60億ユーロ(7,200億円)以上を投資する。その一部は、再生可能エネルギーを多用してCO2ニュートラルな生産を目指すタイカンの新しい生産工場を建設するために投じられている。

だが、タイカンで大事な点は、エクステリアデザインやパフォーマンスが紛れもないポルシェであるということだ。革新的技術により世界最高レベルの急速充電を可能にし、並外れた高性能を繰り返し発揮できる優れた信頼性を達成している。さらには操縦感覚までポルシェそのもので、ステアリングを握った印象だけでなく、着座姿勢やコクピットのデザインにも911と共通の思想が採り入れられているので、従来のポルシェファンにも期待を持って受け入れられそうだ。パフォーマンス EVO 選ぶならやはり内燃機関のスポーツカーの定評があるブランドを選ぶという人もたくさん出て来るはずだ。ポルシェタイカンこそがパフォーマンスイーブイの真打ではないかと考えている。

12月末の発売のトップギア・ジャパン 032号では、ポルシェタイカンとテスラモデル S のバトルを大特集する予定だ。軍配はどちらに上がるだろうか。こちらも楽しみにしてほしい。









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