12月に登場するアストンマーティン DBXのエキゾーストノート

アストンマーティンならではの重厚なサウンド

2019年12月にお披露目されるアストンマーティン初のSUV、DBXが、開発の最終段階に来ている。DBXは広範囲なサーキット開発プログラムが実施され、既存のアストンマーティン・スポーツカーに匹敵するパフォーマンスレベルを達成している。世界各地の路上での試験走行を含めて、アストンマーティン史上もっとも広範囲なテストプログラムが適用され、SUVならではの実用性と快適性とスポーツカーと同等レベルのパフォーマンスが共存したクルマだ。DBXに搭載される4.0リッターV8ツインターボ・エンジンは、現行のV8ラインナップの中でも最高のパワーを発生し、最高出力は550PS、最大トルクは700Nmである。

アストンマーティン初のSUV、DBXは12月に登場予定アストンマーティン初のSUV、DBXは12月に登場予定

試験走行と、サーキットにおけるハイパフォーマンス評価を組み合わせたテストプログラムは、シルバーストーン(英国)およびニュルブルクリンク(ドイツ)のエンジニアリング・センターを拠点として、世界各地で実施されている。チーフエンジニアのマット・ベッカー率いるチームは、DBXに求められる幅広いパフォーマンス要件に応えるべく、開発テストに取り組んでいる。

アストンマーティン初のSUV、DBXは12月に登場予定非常に過酷なサーキットとして知られるニュルブルクリンクで行われている耐久テストでは、アストンマーティンの現行ラインナップ中もっともスポーツ性が高い、ヴァンテージと同等のコーナリングスピードを記録している一方で、ブレーキ性能は、アストンマーティンが誇るスーパーGTカー、DBS スーパーレッジェーラさえ上回っているという驚くべきものだ。圧倒的な2つのパフォーマンスを組み合わせたこの新型SUVは、アストンマーティンのエンジニアリング・チームがニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)で繰り返し実施している走行テストにおいて、8分を切る驚異的なタイムを何度も記録している。

DBXには、4.0リッターV8ツインターボ・エンジンが搭載されている。このパワーユニットは、現代的なGTカーの爽快なパフォーマンスを実現するようにチューニングが施されている。ヴァンテージやDB11にも搭載されているこのV8エンジンは、DBX用にさらに性能が引き上げられ、その最高出力は550PS、最大トルクは700Nmに達している。ハイスピードテストでは、DBXの最高速度が180mph(約290km/h)を上回ることが繰り返し確認された。しかし、最終的な最高速度と加速性能は、テストプログラムの最終段階で改めて設定される予定なので、期待したい。

下記のビデオでも強調されているとおり、DBXは、専門のチームによる入念なサウンド・チューニングが施されている。アストンマーティンならではの重厚なサウンドを実現するため、DBXのエキゾースト・システムは、中音域を高めながらも深みのある低音に焦点を当て、とくにスポーティな走行時には胸のすくようなサウンドを奏でるように調整されている。

DBXのテストプログラムは、順調に進行中だ。チーフエンジニアのマット・ベッカーは、次のようにコメントした。「SUVオーナーが期待する日常の使い勝手と洗練された走行性能を実現することを念頭に置いて、4.0リッターV8ツインターボ・エンジンの較正とチューニングを実施しています。同時に、アストンマーティン・ブランドの伝統となっている、クルマとドライバーが一体となったドライビング・ダイナミクスにも注力しています。DBXの総合的なパフォーマンスは、すでに非常に高いレベルに到達しています。今後数ヶ月は、DBXにとっても、私たちにとっても、重要な時期になるでしょう。パワートレーンにさらに磨きをかけるとともに、ダイナミック・パフォーマンスのセットアップを煮詰めることによって、DBXは市場でもっともエキサイティングなSUVモデルに仕上がるでしょう」年末が楽しみになる一台である。

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