【トップギア試乗】アルファ ロメオ ジュリア GTA

アルファロメオが出した高速サルーンへのラブレターは、合理的や効率を追求するようなことはなかったが、んなこたぁどうだっていい。なぜって、ものすごく特別な存在だから

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おそらく現存するサルーンの中で最もシャープな走り。ツーリングカーのような感覚を持ちながら、路上で活躍する。

イマイチ↓

ストレートのGTAの方が実用的っちゃあ実用的。いや「実用性」なんて必要ないんだ、GTAmで行こう!まあ、高いけどね。

概要

どんなクルマ??
アルファが送る高速サルーンへのラブレター、ジュリア GTAが届いた。アルファ ロメオには、かつてツーリングカーレース界で絶対王者に君臨していたジュリア GTA(”Gran Turismo Alleggerita”の略で、イタリア語で「軽量化されたグランドツアラー」って意味)がある。今回は、2パターンあって、ジュリア GTA と、よりハードコア仕様のジュリアGTAmだ。両者ともにベースとなった510psの最高出力のジュリア クアドリフォリオ (QV)よりも相当軽くなったんだけど、パワーは30psアップしてる。それもこれも、エンジンの高ブースト回転を実現するためにターボコンプレッサーホイールを大型化したり、ピストンの動きを滑らかにしたり、激しい動きにも耐えられるようにコンロッドを強化したり、バルブスプリングやオイル冷却を特注したりするとかの細かな仕事に加えて、新しくなった大型リアディフューザーの真ん中からチラっと顔をのぞかせるアクラポビッチ製のエキゾーストなど、エンジニアリングの細かな改良のおかげだな。と言っても、GTAにとっては、ごく普通のことをしたまでだ。

ダイエットしたのは、ドライブシャフト、ボンネット、ルーフ、フロントバンパー、フロントホイールアーチ、リアホイールアーチインサート、サベルトのスポーツシートを包むシェル。全てをカーボンに替えることで、重量を減らしたんだってさ。さらに特別仕様のGTAmだと、ハーフケージや消火器や高めの大型リアウイングを設置したほか、フロントガラスを薄くしてリアウィンドウをポリカーボネート製に替えて、後部座席は完全に取っ払われてる。お、フロントドアハンドルの代わりには布製のベルトが採用されてんじゃん、こりゃレース用のハーネスをフル装備しているときに重宝しそう。後ろのドアはあるけれど、ドアに内張はされてない。ちょっと派手だけど、いろいろ調節が可能なので全体的にすばらしい仕上がり。

わずかに膨らんだアーチの陰に隠れるのは、高速走行時の車体の安定性アップのために50mm広くなった前後トレッド。ホイールはアルファの特徴である「テレフォンダイアル」型をしてるんだけど、センターロックなところがお気に入り。ブレーキも軽いセラミック製だし。それに何と言っても、可動式のフロントスプリッター&リアウイング&深めのリアベンチュリを含むエアロパッケージの設計は、F1でパートナーを組むザウバーエンジニアリングが担当してるんだ。ガチF1ドライバーたちからの本気の声が聞こえてくる。これだけやってるし、もう「レーシングカーっぽいボディをとりあえずつけてリマップしただけのクルマ」だなんて言わせない。

エンジンは2.9リッターのV型6気筒ガソリンツインターボで、QVよりも適切な形で高性能。それだけでも十分優れてるってことに全く異論の余地はないんだけど、このクルマにとって本当に大事なのはセットアップだ。路上に立つ姿は息を呑むほど美しい、でも実際に怒り奮い立たせて走らせてみてからがヤツの真のすばらしさだ。GTAの方は少々制限されているとはいえ、ジャガーのプロジェクト 8とBMWのM4 GTS、いや、ともすればポルシェ911 GT3の中間みたいなストーリーすら感じさせるクルマだ。両モデル合わせて500台しか生産されない。現時点での販売比率はGTAとGTAmで50:50くらいなんだって。

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