ランボルギーニ ウルス、最高速305km/hでSUV市場に斬り込む

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世界最速SUVの刺客をSUV市場に送り込むランボルギーニ

ランボルギーニウルスようやく日本でもその姿を見ることができたランボルギーニウルス。当日はステファノ ドメニカリCEOや、マウリツィオ レッジャーニ研究開発部門取締役など、そうそうたるメンバーが日本の発表会に訪れ、ウルスの商品説明を熱心に行なった。
世界50カ国で販売されているランボルギーニだが、昨年は3,815台を売上げ、前年比10%増と好調な販売成績を収めている。国別では、首位のアメリカ、次に日本、イギリス、ドイツ、中国、カナダ、中東と続き、日本は世界で2番目の重要な市場となっているのだ。

ランボルギーニウルスランボルギーニウルス

ランボルギーニウルス

マウリツィオ レッジャーニ研究・開発部門取締役(左)、フランチェスコ クレシ日本・韓国代表

ウルスがSUV市場に参入するのは他のメーカーよりも遅かったが、0-100 km/h 加速 3.6 秒、最高速度 305 km/hという脅威のパフォーマンスで、最速SUVという刺客を送り込んできた。ウルスの4.0 リッターV 8ツインターボエンジンは、最高出力650馬力、最大トルクは850Nmを発揮し、8速ATを介してそれぞれのモードで最適な走行性能を見せてくれる。レッジャーニ氏にSUVでも速さにこだわった点について伺ってみたところ、「最高速度305km/hを達成したのは、超大型のエアインテークやリアスポイラーなど、空力性能の最適化を図ったことも大きいでしょう。でも、ADASシステムなど、衝突安全性能にも十分配慮しています」とのことだった。そこはアヴェンタドールやウラカン ペルフォルマンテなど、数々のスーパースポーツを送り込んできたランボルギーニだからこそ輩出することができたSUVだろう。

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サイドを見ると、長―――――いホイールベースが目に入る。長さは3,003mmということで、ベントレーのSUV、ベンテイガより長い。マセラティのレヴァンテやアウディ Q7、トヨタのアルファード/ヴェルファイアと同じくらいのホイールベースだ。この長いホイールベースによって、居住性や快適さが向上し、直進安定性も良くなる。これまでのランボルギーニ車のように、ドライバーファースト過ぎず、後席の家族も一緒に楽しめる一台になりそうだ。もちろん、ランボルギーニの特徴である斜めのフードラインやY字型LEDヘッドライトなど、ひと目でウルスだと認識できる、キャラクターの強いデザイン性も魅力の一つだ。


ランボルギーニ LM002

ランボルギーニ LM002

1986年から1993年まで販売されていたランボルギーニのオフロード4WD、LM002から引き継いだ、全体の2/3がボディ、残りの1/3が窓という、ランボルギーニ・スーパー・スポーツカーの比率やY字型のフロント・エアインテークにも強いこだわりを感じることができる。鋭い傾斜のフロントガラスと、BMW X6を思わせる、グラスオングラスでCピラーを代替する大きく角度をつけたリアウィンドウは、ウルスの大きな特徴だ。
ランボルギーニウルス操作面においてウルスがユニークなのは、センターコンソールに装備した Tamburo ドライブモード・セレクターだ。ランボルギーニではおなじみのSTRADA、SPORT、CORSA の各モードに加え、 NEVE (雪上)モードを選ぶことができる。オプションとして、TERRA (オフロード) モードと SABBIA (砂漠)モードも提供され、豊富なドライビング・ダイナミクスが用意されている。例えばSTRADAモードでは、速度に応じて車高が変わり快適性を高め、SPORTモードでは、車高が低くなり、あらゆる速度での安定性と正確さを確保する。CORSAモードでは横揺れを最小限にすることで、正確さが高まりパフォーマンス志向になる、といった具合だ。NEVE、TERRA、SABBIAの3つのオフロードモードでは、地上高を高くすることによって、障害物を安全に乗り越えられ、スタビライザーがコーナリング時に最適な牽引力を伴ってくれる。ウルスでは、ランボルギーニ初となる電気機械式アクティブ・ロール・スタビライゼーション・システムが採用されている。このシステムは、スタビライザーハーフのアクティブな切り離しを通じて、最も機敏な運転と応答性の高いステアリングを確保しつつ、でこぼこ道での直線とコーナーの揺れ角度を最大限低減している。ダンピングシステムは新しいダンパーバルブを組み込み、コーナリングではより固く、直線ではより柔らかくと、様々な運転条件に合わせて継続的に調整を行っている。適応可能ダンパーのコンセプトは、ANIMAを通じて様々なドライブモードに対して自動的に調整される。さらに、ドライバーがEGOモードを使うと、運転スタイルや道路状態に応じて、カスタマイズすることができるという、まさに、エゴ全開のモード。ウルスは多目的用途のユーザーにも受け入れられるだろう。

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ウルスの四輪駆動システムも秀逸だ。Torsenの自動固定式セントラル・ディファレンシャルが力を発揮する。独立したフロント・アクスルとリア・アクスルに、標準として40対60の比でトルクが配分されるが、最大で、フロントに70%、リアへは87%が配分され、路面との摩擦が大きくなることでアクスルへの牽引力が高まる。
リア・ディファレンシャルを経由するアクティブ・トルク・ベクタリングも特徴で、ドライブモード、運転スタイル、路面のグリップに応じて、個々のホイールへ瞬時に推進力が配分され牽引力を向上させている。トルクベクタリングによって、ステアリングコントロールも向上することで、ステアリング操作が楽になり、機敏性が増すことでコーナリング速度が上がり、SUVであっても、よりスポーティな運転ができる。ヨー運動が制御されることで、コーナー進入時のアンダーステアと加速中のタイヤスリップを防いでくれる。STRADA、TERRA(オフロード)、NEVE(雪上)の各ドライブモードでは、トルクベクタリングがアンダーステアを低減し、SPORTモードとCORSAモードでは、オーバーステア特性を高めてくれ、四輪駆動システムとESCとの相互作用がオーバーステアを管理し、正確で楽しい運転ができる。SABBIA(砂漠)モードでは、砂利や砂丘などグリップの弱い地形での機敏性と正確さを保証するべくシステムの調整が行われ、オフロードの楽しさも満喫することができる。

アヴェンタドールウラカン
ウルスは全速度レンジにわたり、アヴェンタドールSで導入されたリアホイールステアリングを採用している。車速と選択したドライブモードに応じて、リアステアリング角に最大+/-3.0度の差があるのだ。低速時はリアアクスル・ステアリング・アングルがフロントホイール・アングルの反対になり(カウンターフェーズ・ステアリング)、ホイールベースを最大600mm短くして、機敏性の向上と操縦性向上のため、最小回転半径を低減させる。高速時はリアアクスル・ステアリング・アングルがフロントホイールと同じ方向になり(インフェーズ・ステアリング)、ホイールベースを最大600mm長くして、安定性と乗り心地を向上させ、最適なドライビング・ダイナミクスを実現する。
ウルスは、ランボルギーニのDNAを正しく受け継いだ、スーパースポーツSUVだ。きっとランボルギーニの新しい歴史を作り出す一台になるに違いない。
価格は、税抜きで2,574万円、2018年春にデリバリーが開始される。2/26発売予定のトップギア・ジャパン014では、このウルスを大特集するので、そちらもお楽しみに。

www.lamborghini.com/jp-en
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